まるで恋人気分のように女の子と接しようブログ:20221130
わしは高校を卒業し、
地元から少し遠い大学に進学したため、
ひとり暮らしを始めた。
少しづつ学生生活にも慣れ、
楽しく毎日を過ごしているとき、
わしに試練が与えられた。
ある日の授業中、突然顔の右半分が麻痺し、
思うように動かなくなってしまった。
急いで病院に向かった。
仕事が終わったばかりの親父も病院にかけつけてくれた。
医師の診断によると、
わしの病名は、顔面神経麻痺。
環境の変化によるストレスからの麻痺ということだった。
人によって治るは早さは様々だが、早くてもひと月。
長いと半年くらいかかるとのこと。
その日は、薬をもらい、帰宅した。
わしは、怖くて怖くて仕方がなかった。
目が閉じられない。うがいが出来ない。笑うことができない。
昨日まで普通に出来ていたことが、いきなり出来なくなった…
わしは精神的にもすごく落ち込んでしまった。
しかし親父もお母さんも、わしを献身的に支えてくれた。
実家に帰ったら、
上手くご飯ができないわしのために、
お母さんはやわらかい食べ物を作ってくれた。
顔が動かせないわしのために、
親父はマッサージを教えてくれた。
わしは、病気が治ったら、
笑って「ありがとう」って言おう!と心に誓った。
それから、毎日薬を忘れずに飲み、マッサージも続けた。
そして、発症からひと月ほどしたある10時、
「おはよう」というお母さんに、
口角がしっかり上がった笑顔で「おはよう」と返せた。
とても嬉しかった。
そのことに親父とお母さんが喜んでくれたことが嬉しかった。
わしは笑顔で「ありがとう」って言った。
病気なんて、ならないほうが良いに決まっている!
でも、今回の病気で、
親父と親父に「ありがとう」って純粋に言うことが出来た。
怖かったけれど、嫌だったけれど、
わしは確実に成長できた。