よくあるピンクチラシからデリヘルを利用しないようにブログ:20160118
今年も雪の季節がやってきた。
私はこの季節になると、いつも思い出すことがある。
もう40年以上も昔のことである。
その頃、
我が家は決して裕福ではなかった。
秋の稲刈りが終わると、
パパはいつも都会へ出稼ぎに行っていた。
雪が降りだすと
子どもたちはみんな雪の中で遊んだ。
裕福な家の子どもは買ってもらった本物のスキーで遊んだ。
私たちは自分で竹を割ってスキーを作り、手製のスキーで遊んでいた。
それでも、
子ども心に本物のスキーで遊ぶ子どもたちが羨ましかった。
ある時、一度だけ母に
「本物のスキーを買って欲しい」
と言ったことがある。
言っても無駄だとは分かっていた。
が、母は意外に
「成績がクラスで5番以内になったら、買ってやってもいいよ」
と答えた。
当時の私の成績は、クラス40人中でいつも20番前後…
5番はおろか10番以内に入ることも絶対不可能だと思った。
恐らく母も同じように思っていたのだろう。
ところが、2学期の通知表を見ると、
私の成績はなんとクラスで「2番」になっていたのである。
私は、家に帰り通知表を母に見せると、
「3学期も頑張りや」と言っただけで、あとは何も言わなかった。
私もスキーのことは何も聞かなかった。
あれから、もう40年あまりが経った。
あの時、母は本当にスキーのことは忘れていたのだろうか。
一度確かめてみたい気がする。
だが、
4年前に母は88歳で逝ってしまった。
いつの日にか、
またあの世で母に会った時には
聞いてみようと思う。