優良デリヘル店は性病検査を実施していますブログ:20161120
母が亡くなってから
父とオレは二人暮し。
父と母と兄貴とオレの四人家族のうち、
父とオレの仲はすこぶる悪い。
兄貴が結婚を機に家を出て、母が急逝して、
一番仲の悪い二人が残されて暮らすことになってしまった。
四人で暮らしていた頃は
母や兄貴が緩衝作用をしてくれて摩擦は避けられていたが、
二人きりになってからというもの
険悪さは赤裸々になっていった。
お互い、物静かな性格だから
取っ組み合いや言い争いなどはしない。
ひたすら無視しあうばかりの冷戦となる…
陰湿なことこの上ない。
どうしても伝達が必要な場合は筆談や、
メモを置くということになる。
「お前の言い分もわかるけれど、お前の半分はお父さんなんだよ」
兄貴がぽつりと電話越しに言った。
「お前が嫌っているお父さんは、お前の半分なんだよ。
それにおれの半分でもあるんだよ。自分の半分を嫌って気持良いか?
おれの半分は嫌いか?」
オレの半分は父。
大好きな兄貴の半分も父。
父を嫌うことは、自分の半分を嫌うこと。
父をののしることは、大好きな兄貴の半分もののしること。
「お父さんにもっと優しくしてやれよ。おれのお父さんでもあるんだからさ」
兄貴にそう言われて、
心の奥の奥で凝り固まっていた何かが
すっと溶けたような気がした。
父に優しく言葉をかけたら、
オレの半分も優しくされたようで気持良い。
オレの半分が喜んでいる。
父を大切にすることは自分自身を大切にすること、
大好きな家族を大切にすることなんだ!
父母と子供、この不思議なつながりを大切にしたいと思う。
そうして父との暮らしを丁寧に重ねていきたい。